文化庁100年フード認定の「石榑茶」の産地、三重県いなべ市に点在する自家用のお茶を作るための小さな茶畑を保全し、それぞれの家の独自の作り方で作られた、独特の味を保全していく試みです。ほんの少しの場所の違いでお茶の味は変わります。ブルゴーニュワインのようにそれぞれのお家の個性的な味をいつまでも。
シズカナオニワでは自家用の茶畑で、無農薬・無施肥で生産したお茶を「ウチのお茶」として販売しております。
収穫は、手摘みと茶刈り鋏の混合型で、毎年5月にワークショップを開催しています。
石榑地区には多くの自家用茶畑がありますが、「もうウチお茶やめたわ」「もうようやらんでな」であったりと、自家用の茶畑が少なくなっています。
ウチのお茶のマイクロプロジェクトは、
無農薬、無施肥の味をたのしむだけでなく、
手間、経費を抑え、少しだけ販売することにより、製茶代をカバーすることで、自家用茶畑の継続的な運営をめざしています。
2008年からシズカナオニワとしての無農薬・無施肥での管理をはじめ、2013年から10年ウチのお茶プロジェクトとしての方式で継続できています。
桜の木の葉や枝を整えるために刈落とした茶葉が自然の肥料になっているのでしょう。
2023年からは、釜炒りの体験も始めました。
10年15年前と比べ、お茶の自由度があがり、様々なお茶を楽しめるようになってきたのをとてもうれしく思います。
「ウチのお茶実験室」
進行の早い春、霜、そして低温、雨、
という気象条件が揺れた2023。
2023年は雨と追いかけっこをしながら、
29.6㎏(生葉)で収穫しました。
製茶後のお茶は、
シズカナオニワ
「ウチのお茶2023」【Every】を
今年も少しだけ販売いたします。
【おいしい「ウチのお茶」の飲み方】
ー最適解を自分で作ろうー
お茶のおいしさはひとそれぞれにちがうので、
ワタシの方がおいしいよ、いやいやワタシの方が、などと競争はしないこと。
お作法はこうしてああしてとしゃちこばると緊張して味がわからなくなるので、
お作法がすきな人はお作法を大事にし、そうでもない人はそうでもなくしておく。
急須がなくても、コーヒー用のサーバーでも、紅茶のポットでも、茶葉を入れてお湯を注いでしばらくするとお茶が飲める。
だけれども、ものすごく熱いのをざーっとやるとしぶういお茶になることがあるので、ちょっと冷ましておいてからいれるとしぶういお茶になりにくい。
どのくらい冷ますかというと、シズカナオニワの「ウチのお茶」2023【Every】の場合だと。。。
電気ポットでお湯が沸いた瞬間に、ピンポーンと鳴って、宅配便が荷物を持ってきてくれる。それをもらって、手を洗って、あ、お茶、お茶、と、それからお茶の葉や急須のお支度をして、いうぐらいのゆーっくりなタイミング。
お湯を注いでどのぐらい待てばいいかというと、ちょっと飲んでみておいしくなっているときまで。どんな器に入れたらいいかというと、すきな器!
たとえば、キティちゃんのマグカップとか、コンビニでゼリーを入れて売ってたやつとか。
冷たいお茶のときは、入れものにお茶の葉をそのまま入れて、水道水を入れる。
そのまましばらく冷蔵庫に入れて、忘れているとお茶ができている!
「石榑帖」「くわな帖」など、シズカナオニワとして、ワタシのマチオモイ帖を製作、出品しています。
2020年は戯曲仕立て
「銀町帖」を作成しました。
2022 年は東京都千代田区神田三崎町
「神田三崎帖」を作成しました。
2022年 東京展
六本木ミッドタウンデザインハブ
「銀町帖」の言葉が、
詩編「わたしのマチオモイ」
に掲載されました。